ここでは感染確率が最も高いクラミジアについて説明をします。
その他を詳しく知りたい方は厚生労働省HP性感染症ページをご確認ください。
目次
クラミジアの特徴は感染力の強さ
性病の中で最も感染者が多いのが、クラミジア(正式名称は性器クラミジア感染症)です。
その理由には、大きく分けて3つの要因があります。
ポイント
- 感染確率が異常に高い
- 感染しても症状が分かりづらい
- 喉からも感染する
クラミジアの感染確率は50%!
クラミジアは、1度の性行為で50%の確率で感染するとされています(避妊具なし)。
つまり、2回に一度は感染する可能性があるということです。
「梅毒が15%〜30%」で「HIVが1%」と言われていることから、50%がどれだけ高い数値なのかが伺い知れます。
クラミジアと同じく淋菌も50%と高い確率で感染しますが、クラミジアが多く蔓延している原因には以下のことが関係しています。
クラミジアに感染したことに気づかない人が50〜80%いる
クラミジアに感染した場合の症状には、様々なものがみられます。
クラミジアの一般的な症状
- 排尿痛
- 尿道炎
- 激しい腹痛
- 前立腺炎
これら以外にも個人差があり、これらの症状を感じず、クラミジアに感染したことに気づかない人が多くの割合でいます。
その数は、男性で50%そして女性ではなんと80%のひとがクラミジア感染に気づいていません。
つまり、女性の10人に8人は自分がクラミジアに感染していても気づかぬまま、放置しているということになります。
一方で、クラミジアと同じく50%の確率で感染する淋菌ですが、感染するとすぐに症状がでてくることが大半のため、感染者は自覚しているケースがほとんどです。
原因が感染していることにすら気づいていないということですので、気をつける方法は定期的な検査やセーファーセックス(予防)しかないと言えます。
クラミジアはオーラルセックスで喉にもうつる
さらにクラミジア感染者の増加に拍車をかけるのが、オーラルセックスによる喉クラミジア(咽頭クラミジア)です。
オーラルセックスとは、主にフェラチオやクンニのような、口と性器による性行為。
性器にクラミジアが感染しているひとの約20%(5人に1人)は喉にもクラミジアが感染しているというデータがあります。
もし喉にクラミジアが生息していた場合は、ディープキスでも喉から喉へとクラミジアが感染します。
このような特徴があることから、クラミジアの感染者数が1位なのもうなずけますね。
喉クラミジアの症状
- 喉の腫れ(風邪と間違う場合も)
- 扁桃腺・リンパまわりの違和感
- タンやつっかかり
クラミジアの潜伏期間は1〜3週間
クラミジアの病原体である「クラミジア・トラコマティス」と接触(粘膜と粘膜)してから、約1〜3週間で発症します。
しかし個人差があり、1〜2ヶ月後に発症する(自覚する)人もいるため、確実な答えはありません。
また、上記の「クラミジアに感染したことに気づかない人が50〜80%いる」でもお伝えした通り、症状を感じない人が多くいることも忘れてはいけない性病です。
クラミジアは自然治癒しないので放置では治らない!
クラミジアのみならず、性病は放置をして自然治癒するということはありません。
むしろ薬などで治療をしても、病原体を完全に死滅させたか確認をしないと再発します。
性病を放置すると重症化し、不妊症や症状の慢性化が起きます
少しでも不安や心当たりがあれば、早期の性病検査をおすすめします。